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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/3/4 11:30)
【パリ時事】AFP通信によると、フランス自動車大手プジョー・シトロエン・グループ(PSA)の監査役会は3日、米同業ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の独オペルの買収案を承認した。6日にGMなどと正式合意する見通し。業績不振が続くオペルを手放したいGMと、欧州事業の基盤を強化したいPSAの思惑が一致した。
欧州自動車工業会の統計によると、欧州全域の2016年の販売シェアはPSAが9.7%で3位、オペルは6.6%で6位。両社を合わせると2位の仏ルノー(10.1%)を抜き、独フォルクスワーゲン(VW)グループ(24.1%)に次ぐ2位に浮上する。
PSAによるオペル買収の動きは2月中旬に明らかになった。ドイツや、オペルの関連会社ボクスホールがある英国では、両社の合併に伴う合理化で人員が削減されるとの懸念から、政府や労組が反発。雇用維持について関係者間で協議を進めていた。
GMとPSAは12年2月末に包括提携し、GMがPSAの株式7%を取得。しかし、GMは13年12月に資本提携解消を発表し、株式を手放した。ただ、その後も両社の間では、生産面での協力関係が継続していた。
(2017/3/4 11:30)