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(2017/3/24 05:00)
JR東日本が5月1日に運行を始める豪華寝台列車「トランスイート四季島」。特別調合したシャンパンゴールドの塗料で彩られた外装と、漆や和紙など日本古来の素材や伝統技術をふんだんに生かした内装ともに、贅を尽くした列車だ。JR東日本は車両や地上設備、ラウンジなど、プロジェクト全体で100億円を投じた。
発着は上野駅の13・5番線ホーム。乗降口へ続くコリドー(回廊)には、四季島のロゴをモチーフにしたライトを配置するなど、乗車前から豪華列車の旅を演出する。
車両編成は10両で、1号車と10号車が展望車、2―4号車と8―9号車が客室、5号車がラウンジ、6号車がダイニング、7号車が最上級となる四季島スイートとデラックススイート。最上級の四季島スイートは、メゾネット構造で2階から景色を楽しめ、1階にはヒノキ風呂もある。
車内で出される料理も豪華版。山形県鶴岡市の人気イタリア料理店「アル・ケッチャーノ」や、米どころである新潟のすしなど、地域の食材と沿線の料理人にこだわった。
車両デザインは工業デザイナーの奥山清行氏が手がけた。2013年6月に公表した当初計画では、16年春に運行を始める予定だったが、奥山氏のデザインを精巧に具現化するために、1年遅れて運行にこぎ着けた。
料金は3泊4日の四季島スイートのコースが最高で、1人95万円。庶民にはなかなか手が届かないが、1回の運行で乗れるのは最大でも34人という希少価値が人気を呼び、予約の倍率は平均6・6倍、最高で76倍となった。すでに11月分まで完売している。
(2017/3/24 05:00)