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[ 科学技術・大学 ]
(2017/4/3 05:00)
【岡山】岡山大学大学院環境生命科学研究科の高口豊准教授、田嶋智之講師は、カーボンナノチューブ(CNT)の光吸収帯を利用して水分解反応による水素製造が可能であることを突き止めた。山口大学、東京理科大学との共同研究。太陽光エネルギーの変換効率の向上につながるため、光触媒を利用し、二酸化炭素(CO2)を出さない水素製造への応用が期待される。
研究グループは太陽光スペクトルの大部分を吸収可能なCNTを利用した水素発生光触媒を開発。従来は使いこなせなかった赤色光から近赤外光を吸収できると分かったという。
CNTは可視から近赤外領域に吸収帯を持つが、励起子束縛エネルギーが大きいため、光触媒への応用は困難とされてきた。
今回の成果で光触媒を用いた水素製造に利用可能な光の波長域が拡張が分かり、研究グループは現在32%程度となる太陽光エネルギー変換効率について、50%到達に向けた道筋がついたと見ている。
(2017/4/3 05:00)
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