[ 政治・経済 ]
(2017/5/10 10:00)
【ソウル時事】韓国の革新系「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏(64)が10日午前、第19代大統領に就任した。中央選挙管理委員会が当選を確定した。任期は5年。過去2代続いた保守政権から交代し、9年ぶりとなる革新系政権が誕生。朴槿恵(パク・クネ)前大統領(65)の罷免に伴う最高指導者不在状態は解消され、文氏の下で韓国は新時代を迎える。
中央選挙管理委員会は開票作業を終え、文氏は1342万3784票(得票率41・08%)を得て当選した。保守系「自由韓国党」の洪準杓氏(62)は785万2846票(同24・03%)、中道系「国民の党」の安哲秀氏(55)は699万8335票(同21・41%)だった。
大統領罷免に伴う選挙だったことから、通常は2カ月近い政権移行期間がなく、大統領任期は中央選管が当選を確定した時点で開始。選管は10日朝に全体会議を開き、文氏の当選を宣言した。
韓国メディアによると、文氏は10日正午ごろ、国会本会議場前のホールで略式の就任式を開き、就任宣誓を行うことを検討している。
文氏は初公務として、朝鮮戦争の戦没者らが眠るソウルの国立墓地を参拝。就任式直後から、首相候補を指名するなど組閣人事に着手する。朴前大統領の職務代行を務めた黄教安首相は他の閣僚とともに辞意を表明するとみられる。
(2017/5/10 10:00)