- トップ
- 化学・金属・繊維ニュース
- 記事詳細
[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/6/10 05:00)
新日鉄住金は9日、室蘭製鉄所(北海道室蘭市)の製銑工程に用いるコークス炉を、約130億円投じて改修すると発表した。2018年4月に解体工事を始め、19年度上期(19年4-9月期)の運転再開を目指す。1969年7月の稼働開始から48年がたって設備の老朽化が進み、年間約28万トンのコークス製造能力を維持しにくくなったため、改修で能力を復活させる。国内製鉄所の製造基盤を強化し、国際競争力を高める取り組みの一環。
子会社の北海製鉄(北海道室蘭市)が、同製鉄所構内に保有するコークス炉3群のうち唯一、設置当時から使い続けている「第5コークス炉西炉」を改修する。老朽化で低下した製造能力を元に戻し、コークスの内製率を高めることで、コスト低減につなげる狙い。投資額130億円には、付帯設備の費用も含む。
コークス炉は石炭を蒸し焼きにし、製鉄の原料となるコークスを製造する装置。新日鉄住金は室蘭第5コークス炉西炉の老朽化に伴うコークス生産量の落ち込みを、外部からの調達で補っていた。
(2017/6/10 05:00)