[ その他 ]
(2017/7/11 05:00)
■アクセスランキング・ベスト10(7/3~7/9)
1位 アンモニア燃料電池、世界最高の1kW発電に成功-京大など
2位 深層断面/量子コンピューター開発最前線-日本、基礎研究で存在感
3位 NEC、ベクトル型コンピューターを使ったAI向けデータ処理技術を開発
4位 【電子版】韓国・SKハイニックス、「東芝メモリ」への経営関与求める
6位 【電子版】テスラ、米EV市場で4年後に他を圧倒-BNEFが見通し
7位 ニコン、デジカメに産業用レンズ技術転用 中高級機に搭載
8位 アルプス電気、車載用生体センサー 独・車メーカーと共同製品化
10位 車部品用アルミ鋳造、歩留まり90%実現-リョービが新工法
■解説:深層断面/量子コンピューター開発最前線−日本、基礎研究で存在感(7/5)
現行のスーパーコンピューターを使っても計算に膨大な時間がかかる複雑な「組み合わせ最適化問題」を解くのに、量子力学の原理を応用した量子アニーリングマシンが注目されている。世界に先駆けてマシンを実用化したのがカナダのディーウェーブ。しかも、そこに使われる理論は東京工業大学の西森秀稔教授らが提唱したものだ。ここでも、基礎研究では優れている半面、最先端技術によるビジネス創出は苦手という日本の弱みが垣間見える。
米グーグルはディーウェーブのマシンを購入する一方、自ら量子アニーリングも、さらに本命と言われる量子ゲート型の研究開発にも積極的に取り組んでいる。人工知能(AI)をさらに高度化させるコンピューターを必要としているためだが、量子アニーリングマシンまで手がけるのは「ディーウェーブの技術では機械学習の処理を速くできないと考えているためでは」との見方もある。
量子ゲート型ではIBMも近い将来の商用化を目指し、実績を積み上げている。日本は量子コンピューターでも後れを取ることになるのだろうか。
(2017/7/11 05:00)