[ 政治・経済 ]
(2017/7/14 10:00)
【ワシントン時事】米上院は13日の本会議で、新駐日大使に投資会社創業者ウィリアム・ハガティ氏(57)を充てるトランプ大統領の人事を賛成多数で承認した。これにより承認手続きは完了。ハガティ氏は宣誓を経て、8月中にもケネディ前大使の後任として着任する見通しだ。
採決では上院議員100人のうち、共和党を中心に86人が賛成。しかし、サンダース、ウォーレン両氏ら民主党系12人が反対に回った。全会一致も多い駐日大使人事の採決で点呼投票が行われ、反対者が明らかになるのは異例だ。
コーカー上院外交委員長(共和党)は本会議で、ハガティ氏を「大統領が任命した中で最も傑出した人物の一人だ。この重要な役職にこれ以上の適任者はいない」と称賛。国務省のナウアート報道官は記者会見で「彼は(日本の)政策課題に精通している。着任を楽しみにしている」と語った。
ハガティ氏はボストン・コンサルティング・グループ勤務時代に日本に約3年間駐在した経験を持つ親日家。テネシー州経済開発庁長官時代には日産自動車やブリヂストンの州内投資交渉に携わった。トランプ氏の政権移行チームで政治任用の責任者を務め、信頼を得たとされる。
ハガティ氏に合わせ、国務省日本部長を務めてきたジョセフ・ヤング氏も、ハイランド駐日首席公使の後任として8月中旬に着任する予定だ。
(2017/7/14 10:00)