[ ロボット ]

【電子版】ロボカップ2017名古屋世界大会 注目集める「アマゾン・ロボティクス・チャレンジ」

(2017/7/30 05:00)

ロボット技術を競う国際大会「ロボカップ2017名古屋世界大会」。中でも注目は、米アマゾン・ドット・コムグループのアマゾン・ロボティクスが開催する「第3回アマゾン・ロボティクス・チャレンジ(ARC)」だ。

箱から商品を取り出して行き先別に仕分ける「ピッキング作業」のロボット化を目指したもので、世界各地から参加した16チーム(日本からは4チーム)が参加。各種競技で物をつかむ能力、物を認識する能力、ロボットを的確に制御する技術などを競った。

ARCの競技は28日から3日間開かれた。28日はシャツやペン立て、ペットボトル飲料など20種類のアイテム(物)が入った箱から物を取り出して棚に収める「ストウ(棚入れ)」、29日はオーダーに沿って棚に入った物を取り出し、正しい箱に入れる「ピック(棚出し)」が行われた。

30日は各競技の上位チームが、ストウ、ピックを続けて作業する決勝ラウンドが行われる。

画像認識、ロボット制御、物をつかむ(把持)計画など各要素技術で、一段レベルの高い柔軟性や対応力が問われる。

ARCは回を追うごとに細かなルールが変わり、難易度が高くなっている。今回は、競技開始30分前に取り扱う物が追加されるルールになった。

各チームは物の認識に人工知能(AI)技術を使い、事前にどんな物か、どう持てば良いかを学習させることが当たり前になっている。事前の学習を難しくすることで、チームに工夫を求めている。

また、物を入れる棚も各自作って良いことになった。ロボットが効率的に動く棚を作る技術も試されている。

(2017/7/30 05:00)

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