[ ICT ]
(2017/8/26 23:00)
米IT大手グーグルは26日、日本国内で25日に発生した大規模なインターネットの接続障害について、同社によるネットワークの誤設定が原因だと認め、謝罪した。グーグルは情報検索などで世界的に圧倒的な存在感と影響力を持っている。サイバー攻撃ではなくても、大手事業者のミスが混乱を招くネット社会の脆弱(ぜいじゃく)性が浮き彫りになった形だ。
25日正午すぎから、NTTコミュニケーションズが提供する国内最大のネット接続サービス「OCN」などがつながりにくくなる障害が相次いで発生。ネットを経由した証券や銀行のサービスも一時利用できなくなった。一連の障害は同日夕までにほぼ解消した。
この問題について、グーグルは26日に声明を発表。ネットワークの誤設定によって障害が発生したことを認めた上で、「誤設定を8分以内に修正した」と説明した。その上で「ご不便、ご心配をお掛けしたことをおわびする」としている。同社は再発防止に努めるという。
インターネットは、世界中の通信事業者を介してつながっている。各社はデータをやりとりする経路の情報を相互に交換することでネットをつなげているが、グーグルが誤った経路情報を流したため、通信障害が引き起こされたとみられている。(時事)
(2017/8/26 23:00)