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[ 環境・エネルギー ]
(2017/9/9 05:00)
福井県おおい町議会は8日、同町に立地する関西電力大飯原発3、4号機の再稼働に同意した。同原発の再稼働に必要な地元同意の手続きで、同意を表明したのは町議会が初めて。
町議会の同意を受け、次は中塚寛町長の判断が焦点になる。浜上雄一議長から報告を受けた中塚町長は「重く受け取らせていただく」と応じた。町長は記者団に現地視察を行う考えを示し、「次のステップ(県の判断)に支障のないような形で判断できればいい」と述べた。町長は6月、町議会に判断を示すよう要請していた。
町議会は8日の原子力発電対策特別委員会で、議長を除く全議員12人が再稼働に関して意見を述べた。住民が避難計画に不安を感じているといった指摘も出たが、「原発と共存共栄していくしか町が生き残る道はない」などと全員が再稼働に賛成。続いて開かれた全員協議会で、議会として正式に同意を決めた。
関電は来年1月に3号機を、3月に4号機を再稼働させる計画を示している。おおい町に加え、西川一誠知事が県議会の意見を踏まえて最終的に同意すれば、地元手続きは完了する。(時事)
(2017/9/9 05:00)