[ ICT ]
(2017/9/12 05:00)
日立ジョンソンコントロールズ空調(JCH、東京都港区、フランツ・サーウィンカ最高経営責任者〈CEO〉、03・6721・5567)は、5年後をめどにリモコンをなくし、操作機能をスマートフォンに集約したエアコンを開発する。スマホによる操作に切り替えることで、使いやすさを高める。開発に向けて社内外からデータサイエンティスト(分析官)を集め、汎用性の高いスマホ向けアプリケーション(応用ソフト)も開発する。
近年、IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)技術の普及に伴い、家電のスマート化が進んでいる。JCHでも10月にAIを搭載したエアコンを発売する。霜を利用した掃除機能を付与している。基本的な性能の向上だけでなく、エアコン製品の多機能化が進んでいる。
一方でAIスピーカーなどの登場により生活家電同士の機能連携が増加しつつあり、今後は機能の複雑化に伴い操作性の低下が危惧されている。そのため高機能な家電を扱うためには、高度な演算や通信機能を持つスマホを介した操作に移行するとみている。JCHはこうした流れに対応し、製品開発を加速させる。
リモコンの代替としてはスマホを想定しており、操作性の高いアプリ開発に注力する。自社のほか、IoT関連企業など数社と人材交流を行い、データサイエンティスト20人以上をそろえて開発を進める。
アプリは他の家電の操作を担う可能性もあるため、国によって異なる気候や照明、住宅全体のエネルギー効率などエアコンに関連するデータも解析する。消費者が求める最適な情報を分かりやすく表示できるかが課題としている。
(2017/9/12 05:00)
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