[ ICT ]
(2017/9/20 11:30)
(ブルームバーグ)米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はAI(人工知能)に関して最も有名な予言者だ。同氏は最近、世界的なAI開発競争は第三次世界大戦を引き起こす「可能性の最も高い要因」だとするなど、公の場やツイッターで、AI技術のリスクについて繰り返し言及している。
米グーグルやフェイスブックなどAI開発に注力する企業の研究者らは、こうした行動にいらだっている。アルファベット傘下グーグルでAI研究を担う責任者ジョン・ジャナンドレア氏は19日、サンフランシスコで行われたテッククランチ主催の会議で、マスク氏の名前こそ出さなかったものの、「このところ、AIを巡り根拠のない喧伝(けんでん)が極めて多い」と同氏を批判した。
ジャナンドレア氏は、グーグルはAIの安全性や倫理性に投資してきているが、極端な懸念は行き過ぎだと強く主張するとして、「私はAIの黙示録など全く心配していない」と語った。
マスク氏が一部支援する調査機関「OpenAI」の広報担当者はコメントを控えた。
(2017/9/20 11:30)