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[ 自動車・輸送機 ]
(2017/11/8 12:00)
(ブルームバーグ)掃除機やヘアドライヤーのメーカーとして知られる英ダイソンが電気自動車(EV)の開発を開始した時、計画が外部に漏れないようにすることの難しさを同社の幹部らは理解していた。ただ、小規模で極秘の開発チームの一員に選んだエンジニアが既にテスラから採用内定を受けていたことは知るよしもなかった。
2015年にさかのぼる裁判所文書が今月7日に初めて公開され、エンジニアのピエール・ペレリー氏がダイソンのEV開発についての情報を計画発表の2年以上前にどのようにテスラ側に伝えたかが明らかになった。
ペレリー氏は、ダイソンの計画についてほぼ包み隠さぬ形でテスラの弁護士に電子メールを送付した。同氏の当時の任務は極秘で、ダイソン創業者で会長のジェームズ・ダイソン氏から、同僚らにも漏らさないよう指示されていた。テスラの弁護士はこの情報を社内の誰とも共有しなかったと主張。ただ、その後の裁判ではダイソンが勝訴し、ペレリー氏のテスラでの勤務を9カ月間禁じる差し止め命令が下った。これは、ダイソンによる今年9月の発表の2年前には、テスラが計画を知っていたはずだということを意味する。
現在テスラで勤務するペレリー氏を代表する法律事務所と、ダイソン、テスラの担当者はいずれもコメントを控えている。この訴訟については、9月にダイソンがEV計画を発表した後に公にされた。
(2017/11/8 12:00)