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[ 科学技術・大学 ]
(2017/12/13 05:00)
世界で2例目、九大の学生が捕獲
三重県総合博物館(津市)は12日、9月に市街地にある同博物館敷地内の林で見つかった体長約5ミリのハチが、国内未発見で世界的にも珍しい寄生バチの仲間である「ネオドリヌス イソネウルス」と判明したと発表した。確認した九州大大学院農学研究院の三田敏治助教(昆虫学)は「日常の環境ではまず見つかることがない妖精のようなハチ。本当に驚いた」と話している。
見つかったハチは、前脚の先端がはさみのようになっているが、人に危害を加えることはない。ウンカやヨコバイなどに寄生するホソクビカマバチ属の一種で、1997年に中国雲南省で採取され、新種として発表されて以降、確認されていなかった。
九州大大学院修士1年の辻尚道さん(22)が9月9日、県内に生息する昆虫を調べるために同博物館が実施した調査中にたたき網で捕獲。今月9日に三田助教らと一緒に日本昆虫分類学会で報告した。見つかったハチの標本は22日から来年1月末まで同博物館で展示される。(時事)
(2017/12/13 05:00)