(2017/12/26 23:00)
航続距離4000キロ超、対潜哨戒機に転用か
【北京時事】中国が自主開発した大型水陸両用機「AG600」が24日、広東省・珠海で初飛行を行った。25日付の中国各紙が伝えた。水難救助や消火活動、海洋観測に利用される。軍に投入され、中国が実効支配を強める南シナ海で使われる可能性もある。
AG600は全長約40メートル。日本の救難飛行艇「US2」やロシアの機体を上回り、水陸両用機としては世界最大。一度に50人を救助でき、航続距離は4000キロ以上。中国南部の海南島から飛行すれば、南シナ海全域で利用できるという。
AG600は、大型機が離着陸できない南シナ海などの島しょ部で大きな力を発揮することが想定される。共産党機関紙・人民日報系の環球時報英語版は「対潜哨戒機に転用されるかもしれない」という専門家の見方を伝えた。
(2017/12/26 23:00)