[ ICT ]

【電子版】暗号化メッセージアプリのテレグラム、史上最大の仮想通貨ICOを計画か

(2018/1/17 12:30)

  • 提案書には大手カード会社に匹敵する規模・スピードでの取引に耐えられるブロックチェーン構築計画も含まれているという(ブルームバーグ)

過去最大12億ドル規模のICO

 暗号化メッセージアプリのテレグラムが、史上最大規模の新規仮想通貨公開(ICO)を予定している。ブルームバーグ・ニュースが投資家への提案書を閲覧した。

 それによると、テレグラムは今年2月までに同社の「テレグラム・オープン・ネットワーク」ブロックチェーン(分散型デジタル台帳)で利用する仮想通貨の私募発行を完了し6億ドル(約662億円)を調達する計画。また、3月から6億ドル相当を公募で追加発行するという。

 合わせて12億ドルという規模は、昨年のファイルコインによる2億5700万ドル相当を大きく上回り、過去最大のICOとなる。新興企業は昨年に計40億ドル余りをICOを通じて集めたが、仮想通貨は今年に入って当局による規制強化ないし取引禁止を懸念して急落しており、こうした環境下でテレグラムはICOを実施することになる。

  • メッセージアプリ“テレグラム”創業者のパベル・ドゥーロフ氏(ブルームバーグ)

 同社のICOは規模のみでなく、決済手段の主流としての採用を目指していることでも野心的と言える。提案書には、ビザやマスターカードに匹敵する規模やスピードでの取引に耐えられるブロックチェーンを構築する計画が含まれている。テレグラムは発行する通貨「グラム」の2019年1月ないし遅くとも同年末までの上場を想定している。

 テレグラムの最高投資アドバイザー、ジョン・ハイマン氏にコメントを求める電子メールを送付したが、これまでのところ返答はない。(ブルームバーグ)

(2018/1/17 12:30)

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン