[ ICT ]
(2018/1/19 07:00)
(ブルームバーグ)配車アプリの米ウーバー・テクノロジーズは、ソフトバンクグループ率いる投資家連合への株売却取引を完了した。これに伴いウーバーのガバナンス改革が始動する。
ウーバーの株主は投資家連合に対し、自社評価をディスカウントして約80億ドル(約8900億円)相当の株式を売却。ソフトバンクは筆頭株主となった。ソフトバンクはまた、ウーバーの評価額を2016年と同じ約700億ドルと評価した形で12億5000万ドルを直接投資した。両方を加味した企業評価は約540億ドルだと事情に詳しい関係者1人は明らかにした。
これにより、今回の取引の条件だったウーバーの取締役会と株式の改革が動き出す。ウーバーは取締役数を増員し、大方の企業よりかなり多い計17人とする。ソフトバンクは幹部の1人、ラジーブ・ミスラ氏と米子会社スプリントのマルセロ・クラウレ最高経営責任者(CEO)をウーバー取締役に指名する意向だと、事情に詳しい関係者が部外秘の計画だとして匿名を条件に明らかにした。取締役会会長を含めて4人の取締役を充足する必要がある。
改革ではウーバーの共同創業者、トラビス・カラニック氏を含む創業当初の従業員や支援者が飛び抜けて多い議決権を所有する状態は解消される。
原題: Uber Completes Sale of $9.3 Billion in Stock Led by SoftBank (1)(抜粋)
(2018/1/19 07:00)