[ 金融・商況 ]
(2018/1/19 13:30)
コーヒー1杯、6週間で718%値上がり
ベネズエラでインフレスパイラルが進行している。ブルームバーグ・カフェ・コン・レチェ(ミルク入りコーヒー)指数で測るコーヒー1杯の値段は、直近12週間のうち6週間で上昇。価格はこの間に4万5000ボリバルと、5500ボリバルから718%上がった。年率換算では44万8025%。驚愕(きょうがく)の数字だが、1940年代のハンガリーや過去10年のジンバブエなど、歴史に残るすさまじいインフレと比べるとまだかなり低い。
ベネズエラ当局は大量の紙幣を刷って経済を活性化させようとしている。だが、同指数の大幅上昇は、当局のなりふり構わぬ対応が国内に一層の混乱と苦痛をもたらすだけとなっている状況を浮き彫りにした。
ベネズエラのインフレ率はここ数年、驚くほどの高水準だったが、現在のようなペースほどではなかった。ブルームバーグはベネズエラ政府が大半の経済指標の発表を取りやめたことを受けてカフェ・コン・レチェ指数を作成。2017年末の値は1718%だった。(ブルームバーグ)
(2018/1/19 13:30)