[ ICT ]
(2018/1/23 15:00)
全契約者数、日本の総人口に匹敵
世界最大のネット映像配信ネットワーク、米ネットフリックスの株価が、好業績発表を受けて22日の米時間外取引で急伸した。株式時価総額は1000億ドル(約11兆円)台に初めて乗り、ゴールドマン・サックス・グループやクアルコムなどと肩を並べた。
ネットフリックスは株式市場終了後の決算発表で、契約者数の年間の伸びがこれまでで最高となったと発表した。2017年の契約者数は2400万人増加し、世界全体で1億1760万人に達した。10-12月(第4四半期)の契約者数はウォール街の予想を上回り、18年も好調が続くとの見通しを示した。
ライバルのメディア企業が合併や人員削減を進め、事業の将来性に不安を抱える中、ネットフリックスは好調を維持し、米国内や欧州、中南米で契約者数を伸ばした。10-12月期の売上高は3割強増加し32億9000万ドル。1株利益は前年同期の3倍近い41セントに拡大した。
ネットフリックスは今年、最高80億ドルを番組制作に投じる方針を打ち出しており、22日にはさらに20億ドルをマーケティングに費やすと発表した。同社は英語以外の番組を劇的に増やしており、18年には30の現地語作品を発表する計画。
ネットフリックスの株価は決算発表を受けた時間外取引で一時8.3%上昇し、246.55ドルを付けた。23日午前の取引でこの水準を維持すれば、新高値更新となる。
昨年10-12月期の契約者数は833万人の純増となり、アナリスト予想平均(634万人純増)を上回った。SFホラーテレビドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の人気が大きく寄与した。
今年1-3月(第1四半期)の契約者数は世界全体で635万人の純増を見込む。アナリスト3人の予想平均は518万人純増。(ブルームバーグ)
(2018/1/23 15:00)