[ 金融・商況 ]
(2018/2/2 16:30)
資産の約半分を占める国内外の株式運用が効を奏し、年度運用益も過去最高だった14年度を上回っている(ブルームバーグ)
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、2017年10~12月期の運用益が6兆549億円だったと発表した。黒字は6四半期連続で、運用実績を示す収益率は3.92%。世界的な好景気で企業業績が堅調に推移し、国内外の株式の運用益が膨らんだ。
4~12月期の累計でも15兆6219億円の黒字。収益率は10.7%だった。年度の運用益は14年度の15兆2922億円が過去最大で、17年度は第3四半期終了時点でこれを上回る水準となっている。
10~12月期の運用益の内訳は、国内株3兆4077億円、外国株2兆1899億円、国内債券1764億円、外国債券2756億円。利子・配当収入は7635億円だった。
17年12月末時点の運用資産額は過去最大の162兆6723億円。構成割合は国内株が26.05%、外国株が25.08%、外国債券が14.13%で、いずれも過去最大。一方、国内債券は過去最小の27.67%だった。(時事)
(2018/2/2 16:30)