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[ エレクトロニクス ]
(2018/2/8 14:00)
アームHDは2017年4月-12月期決算で約218億円の赤字となった(ブルームバーグ)
テクノロジー新興企業の間では、利益を犠牲にして急成長することは正しいという考え方が広く受け入れられているが、それが創業27年の企業だとしたらどうだろうか。
モノのインターネット(IoT)関連の半導体設計を手掛ける1990年創業のアーム・ホールディングスは、かつては比較的慎重な経営を行う英国企業だったが、ソフトバンクグループ傘下に入った後、規模と人員を急速に拡大した結果、かなりの損失を計上した。
ソフトバンクが7日発表した連結決算によれば、2017年4月-12月期のアームの損益は2億ドル(約218億7800万円)の赤字となった。同期の純売上高は約14億ドルだった。
10兆円規模の「ビジョンファンド」を活用し、テクノロジー関連投資を拡大するソフトバンクの孫正義社長はアームについて、グーグルよりも価値ある企業になることを期待するとかつて発言した。米ウーバー・テクノロジーズや米シェアオフィス運営会社ウィワークなど、利益よりも成長を追い求める業界リーダーをソフトバンクが支援していることを考えれば、アームの変化も驚きではない。
エンジニアを中心とする新規採用に伴い、アームの社員は前年度末から856人(17.6%)急増しており、関連費用が赤字の多くの部分を占めた。(ブルームバーグ)
(2018/2/8 14:00)