[ 政治・経済 ]
(2018/2/12 12:30)
国際宇宙ステーション(ISS)(NASA提供)
【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は11日、トランプ政権が2024年で国際宇宙ステーション(ISS)維持の予算を打ち切り、その後の運営を民間に託す方針を検討していると報じた。同紙が入手した米航空宇宙局(NASA)の内部資料で明らかになった。
内部資料は「予算が打ち切られても、ISSを廃棄するわけではない。民間業者が将来、商業目的で運用することが可能だ」と指摘。「NASAはISS運用継続に向け、今後7年間で国際、商業パートナーシップを拡大する」と記した。
ただ、米政府はこれまで、1000億ドル(約10兆9000億円)近くをISSの建設と運営につぎ込んでおり、民営化計画には強い反発が予想される。ISS運営に関与している米ボーイングの責任者は「貴重な国家資産を民営化することは、宇宙開発における米国のリーダーシップにとって悲惨な結果を招く可能性がある」と警告している。
(2018/2/12 12:30)