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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/2/22 16:30)
アナリストらは、車メーカーは資源生産への投資に動かざるを得なくなると予測している(ブルームバーグ)
米アップルとドイツのBMWが「iPhone(アイフォーン)」や電気自動車(EV)向け電池に使われる金属を調達するために異例の措置を講じる中、米自動車メーカー各社はどちらかといえば沈黙を守っている。
米ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターは最近、EVへの移行を宣言したものの、そうした約束を果たす上で鍵となるコバルトやリチウムの供給源を確保しているのかどうかについて、いずれも詳細を明らかにしていない。昨年終盤に調達計画を公表したBMWとは全く対照的だ。
ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスのアナリスト、ローガン・ゴールディスコット氏は先月のリポートで、「大容量の電池を長期的に確保する必要性から、自動車メーカーはサプライチェーンの強化だけでなく、資源生産への投資にも動かざるを得なくなる可能性がある」と指摘した。
フォードのビル・フォード執行会長は1月、EV分野への投資を倍増すると発言。同社は110億ドル(約1兆1800億円)を投じて2022年までに40モデルを市場投入すると表明。その数カ月前にはGMのメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)が、同社の年間EV販売台数が26年までに100万台に達するとの見通しを示していた。
特にコバルトの価格は急上昇しており、電池に依存する一部企業にとってその供給確保は重要な課題となっている。
EV向け電池に使用する金属の調達計画についてGMの広報担当に電話と電子メールでコメントを求めたが、返答はなかった。フォードの広報担当は社の内規を理由にコメントを控えた。(ブルームバーグ)
(2018/2/22 16:30)