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[ 科学技術・大学 ]
(2018/3/1 19:30)
「長良隕石」と命名された隕石を持つ発見者の三津村勝征さん(1日午後、時事)
100年以上前に落下、岐阜で発見
東京大や岐阜聖徳学園大(岐阜市)などは1日、岐阜市長良宮口町の住宅地にある畑で2012年に見つかった石が分析の結果、隕石(いんせき)であることが確認されたと発表した。東大などによると、国内での隕石確認は14年ぶりだという。発見した同市の三津村勝征さん(74)は「驚きと喜びが半分半分だ」と語った。
隕石は褐色で、幅が最大20センチメートル、重さ約6.5キログラム。主に鉄とニッケルの合金で構成され「鉄隕石」に分類される。少なくとも100年以上前に落下したと考えられるという。
三津村さんは12年10月ごろ、野菜畑で農作業中に褐色の塊を発見。「つやがあって持ち上げたら普通の石の倍ぐらい重かった」といい、物珍しさから持ち帰って自宅の床の間などに飾っていた。17年6月に地元紙の隕石の記事を見て専門家に相談した。
発見された場所の地名にちなんで「長良隕石」と命名された。2日から岐阜市科学館で展示される。
分析した東大大学院の三河内岳准教授(惑星物質科学)は「太陽系ができた約45-46億年前の惑星形成過程を分析できる貴重な試料だ」と話した。(時事)
(2018/3/1 19:30)