[ トピックス ]
(2018/3/7 12:30)
海に投入してから132年ぶりに見つかった「瓶入りの手紙」。© KymIllman.com(西オーストラリア博物館提供・時事)
【シドニー時事】オーストラリアで「瓶入りの手紙」が海に投げ入れられてから約132年ぶりに見つかった。西オーストラリア博物館が6日、発表した。これまでの最長記録は108年余りとされ、それを上回ることになる。
手紙が入っていた瓶は、海流を推計するために投入する「海流瓶」。1886年6月12日、ドイツの帆船からインド洋上で海に投入された。瓶は、西オーストラリア州の州都パースの北へ180キロメートルの海岸沖にあるウェッジ島の砂浜で回収された。
同博物館は、持ち込まれた瓶と手紙を鑑定。ドイツに残る当時の記録などと照合した結果「本物」と確認した。手紙の表面には投入した日付や船の名前などが明記され、船長の直筆もある。裏面には手紙の発見者に対して見つけた日付や場所を書き込み、最寄りのドイツ領事館などに送るよう呼び掛ける文言がある。
同博物館は、瓶が海に投入されてから1年以内に浜に打ち上げられ、そのまま長期間、砂に埋まっていたとみている。
(2018/3/7 12:30)