[ 地域経済 ]
(2018/4/5 07:00)
東京都は4日、築地市場(中央区)の移転先として10月に開場する豊洲市場(江東区)での地下水調査の結果、環境基準の最大130倍に当たる有害物質のベンゼンを検出したと発表した。2017年9月に出た基準値の最大160倍より下がったが、依然高い状態が続いている。
安全対策を検証する都の専門家会議は、「(地上部の)科学的な安全は確保された状態」としている。
都は地下水調査を毎月実施しており、今回は17年12月~18年2月までの結果を公表した。ベンゼンのほか、基準を超えるヒ素や不検出が基準のシアンも出た。一方、豊洲市場の屋内外で行った空気調査では基準を超える有害物質は出なかった。
都は引き続き、地下水管理システムの機能を強化するなどして中長期的に水質の改善を図る。(時事)
(2018/4/5 07:00)