[ 政治・経済 ]
(2018/4/18 15:00)
トランプ米大統領は17日、訪米中の安倍晋三首相との通商協議を翌18日に控え、環太平洋連携協定(TPP)にあらためて否定的な考えを示した。
大統領は「日本や韓国はわれわれがTPPに復帰するのを望むだろうが、TPPは米国にとっては望ましくない」とツイート。「不確実性が多過ぎる上、うまく機能しない場合に退出の方途がない。米国の労働者には2国間協定の方がはるかに効率的で利益になり、より良いものだ」とし、世界貿易機関(WTO)が「米国にとってどんなに悪いか見るがいい」と記した。
トランプ大統領は先週、TPP復帰について検討するようホワイトハウスのクドロー国家経済会議(NEC)委員長と米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表に指示したことを明らかにした。TPP参加国は大統領の発言を歓迎しつつも、日本やオーストラリア、マレーシアなど各国の閣僚は、米国が復帰を決めても再交渉に否定的な姿勢を示した。(ブルームバーグ)
クドローNEC委員長、TPP再検討は「政策」というより「見解」
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は米国が環太平洋連携協定(TPP)復帰への交渉を始める可能性について、今のところは「政策というよりも見解」に近いと述べた。
クドロー氏は17日、トランプ米大統領と安倍晋三首相の会談に先だって行った記者ブリーフィングで、米国はTPP復帰に関する「協議において準備段階よりも前の段階にある」と発言。
米国は日本と個別の自由貿易協定を結びたい意向だと、クドロー氏は続けた。
クドロー氏はトランプ氏が発表した鉄鋼・アルミニウム関税の適用対象から日本を除外することについて、安倍首相との首脳会談で「協議されるだろう」とし、「それは議題の重要ポイントだ」と付け加えた。
トランプ大統領は先週、TPP復帰について検討するようクドロー氏と ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表に指示したと農業州の議員や知事らに語っていた。(ブルームバーグ)
(2018/4/18 15:00)