【電子版】北朝鮮、5月5日から時差消滅 韓国に標準時合わせる

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  板門店での南北首脳会談全日程を終えて車に乗り込み、手を振る北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長（27日、韓国共同写真記者団・時事）

【ソウル時事】30日付の朝鮮中央通信によると、北朝鮮の国会に相当する最高人民会議の常任委員会は、30分の時差が生じている南北の時間を統一するため、5月5日から北朝鮮の標準時をソウルに合わせることを決定した。

　韓国政府高官は29日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が南北首脳会談で時差を解消する意向を示したと発表していた。金正恩氏は会談の会場控室にあったソウル、平壌時間を示す二つの時計を見た後、「とても胸が痛かった。時間から先に統一しよう」と文在寅大統領に呼び掛けていたという。

　朝鮮中央通信は、金正恩氏が「民族の和解と団結の初の実行措置として、二つの時間を統一する決心を示した」と報じた。南北関係改善を着実に進める金正恩氏の姿勢をアピ―ルしたとみられる。

　北朝鮮は、日本の植民地支配解放70年に当たる2015年8月、韓国と同じだった標準時を30分遅らせることを決定。日本、韓国との間で時差が生じていた。