[ 政治・経済 ]
(2018/5/7 19:00)
【モスクワ=時事】3月のロシア大統領選で当選したウラジーミル・プーチン大統領(65)は7日、モスクワのクレムリンで就任宣誓を行い、通算4期目に入った。欧米との対立が先鋭化していることに加え、国内では長期政権に対する閉塞(へいそく)感も漂っており、難しいかじ取りを迫られることになりそうだ。
3月18日投票の大統領選で、プーチン氏は得票率76.69%と大統領選史上最高の得票率で圧勝した。しかし、就任式直前の5日に野党勢力指導者ナワリヌイ氏の呼び掛けでロシア各地で反政権デモが行われ、モスクワでは数千人が参加。若者を中心にプーチン政権に対する不満が蓄積されていることが浮き彫りになった。
欧米との関係も、ロシアによる米大統領選介入疑惑やシリア内戦をめぐる対立に加え、3月に英国で起きた元ロシア情報員暗殺未遂事件は外交官追放合戦に発展。「新冷戦」と言われる水準まで関係は悪化している。
任期は2024年までの6年。憲法は大統領の連続3選を禁止しており、今回連続2選を果たしたプーチン氏は改憲しない限り次の選挙には出馬できない。今後はプーチン氏の後継問題も焦点となりそうだ。
(2018/5/7 19:00)