伊イヴェコ、ＬＮＧ大型トラックのトラクター型発売

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  ＬＮＧ大型トラックのトラクタータイプ「ストラリスＮＰ４００」

イタリアの商用車メーカーのイヴェコは、日本国内で液化天然ガス（ＬＮＧ）を燃料にする大型トラックのトラクタータイプ「ストラリスＮＰ４００」を発売した。ＬＮＧタンクを２基搭載した車種の航続距離は約１５００キロメートル。１回のガス充填（じゅうてん）で東京―九州間を走行できる。価格は２０００万円程度を想定する。

ストラリスＮＰ４００のエンジンは排気量８・７リットル。欧州排出ガス規制「ユーロ６」に対応した。最大出力は４００馬力、最大トルクは１７００ニュートンメートル。変速機には１２速自動変速機（ＡＴ）を採用した。ＬＮＧを燃料に使い、ディーゼル車と比べてＣＯ２排出量を１０％程度削減できる。

ＬＮＧが軽油より安いことなどから、燃料コストをディーゼル車より４０％程度減らせるという。イヴェコのピエール・ラウッテ社長は「年間１０万キロメートルの走行を５年続けると、ディーゼル車と比べて総保有コスト（ＴＣＯ）を年間５０００ユーロ（約６５万円）削減できる」と強調している。