- トップ
- 商社・流通・サービスニュース
- 記事詳細
[ 商社・流通・サービス ]
(2018/5/14 12:00)
日本航空は14日、新たな格安航空会社(LCC)を設立すると発表した。成田空港を拠点に東京五輪・パラリンピックが開催される2020年に運航を始め、訪日外国人客の取り込みを狙う。新会社はアジア路線のほか日本発着のLCCになかった欧米路線を開設し、独自色を打ち出す。
開設する路線は今後詰めるが、欧州や米国本土、東南アジアなどのうち、日航本体の就航先と重ならない都市と成田を結ぶ案が有力。日航の赤坂祐二社長は14日、東京都内で記者会見し、LCC新設の狙いについて「より多くの訪日客を受け入れるには、遠くから気楽に来られる輸送手段が必要だ」と説明した。
ライバルのANAホールディングスは今年3月、傘下のピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)とバニラ・エア(千葉県成田市)のLCC2社を19年度末までに経営統合し、路線網をアジア全域へ広げると発表した。
これに対し、日航はオーストラリアの航空大手カンタス・グループなどと11年に設立したジェットスター・ジャパン(成田市)に約33%出資するにとどまっていたが、今回の新LCC設立で攻勢に転じる。(時事)
(2018/5/14 12:00)