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[ 環境・エネルギー ]
(2018/5/24 15:00)
【ベルリン・ロイターES=時事】ドイツ第2の都市、ハンブルク市(州と同格)は23日、31日から最新の排出基準「ユーロ6」を満たさないディーゼル車が中心市街地の一部に乗り入れることを禁止すると発表した。他の都市も追随する可能性があり、ディーゼル車の改修を検討している自動車各社への圧力をさらに高めそうだ。
ハンブルク市の規制では、シュトレーゼマンシュトラーセの約1600メートルの区間で、3.5トン以上のディーゼル商用車の乗り入れが禁じられる。マックス・ブラウアー・アレーの区間約580メートルでは、すべてのディーゼル車が禁止となる。両通りとも、中心市街地のアルトナにある。
一方、住民やゴミ収集車、納入業者、タクシーなどは規制から除外される。
市は規制について、大気汚染の水準を欧州連合(EU)の基準に抑制するための措置と強調。ただ、より広範な市街地への規制適用は、時間をかけて段階的に進めるとした。
当局のデータによると、ハンブルク市を走るディーゼル車33万台のうち、2014年に導入されたユーロ6に適合しているのはわずか約11万6000台にとどまった。
都市中心部へのディーゼル車乗り入れ禁止は、パリやマドリード、メキシコ市、アテネが25年までに実施することを計画している。またコペンハーゲン市長は早ければ来年にも、新型ディーゼル車でも中心市街地に乗り入れることを禁止したい考えを示した。
(2018/5/24 15:00)