[ ICT ]
(2018/5/26 08:00)
グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」の生みの親として知られるアンディ・ルービン氏が共同で創業した新興企業エッセンシャル・プロダクツは、身売りを検討しており、新たなスマートフォンの開発を中止した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者によると、エッセンシャルは身売りに関する助言役としてクレディ・スイス・グループを起用し、少なくとも買い手候補1社が関心を寄せている。同社は アマゾン・ドット・コム、テンセント・ホールディングス(騰訊)、レッドポイント・ベンチャーズなどの出資者から約3億ドル(約330億円)を調達。未公開株市場を運営するエクイデートの分析によると、同社の価値は1年前に9億-10億ドルと評価された。
エッセンシャルはまた、昨年発表したスマホ「エッセンシャル・フォン」の製造パートナーである台湾の鴻海精密工業からも出資を受けている。米スプリントは、エッセンシャルのスマホが発表された際、大規模な販売キャンペーンに着手した。関係者によれば、エッセンシャルは最初の製品の開発に1億ドル余りを投じたという。
(2018/5/26 08:00)