[ ICT ]
(2018/6/5 13:30)
米アップルは「iPhone(アイフォーン)」と「Mac(マック)」のアプリケーションを支える異なる基本ソフト(OS)を統合し、数百万人の開発者にとってより大規模で魅力的なエコシステムをつくる方針を明らかにした。
同社は4日開催した世界開発者会議(WWDC)で、2つOSを来年融合する計画を明らかにした。これにより、モバイル機器用「iOS」向けに開発されたアプリが、コンピューターのマックでも動くようになる。ブルームバーグは昨年12月に予定される変更について伝えたが、アップルは4日まで公表していなかった。
大手テクノロジー企業は消費者のニーズと、多くのアプリを生み出す外部の開発者のニーズのバランスを取ることでビジネスを成功させている。アップル製品のアプリ開発者らは、アイフォーンだけでなくマックでもアプリを動かしたい場合、異なる2つのアプリを設計する必要があった。2つのOSを統合すれば作業が減ることになり、4日のWWDCではアップルの発表に聴衆から歓迎の声が上がった。
開発者の1人、スティーブン・トゥロートンスミス氏は「ハイブリッド型のアプリが可能になる。iOSの強みをマック、マック開発者の強みをiOSに持ち込める」とコメントした。
iOSとマックOSの融合は、今年のマックOSのアップデートが最初になる見通しで、iOSアプリであるホームとアップルニュース、株価、ボイスメモの4つがマックでも利用できるようになるという。(ブルームバーグ)
(2018/6/5 13:30)