[ 政治・経済 ]
(2018/6/9 08:00)
トランプ米大統領はカナダ・ケベック州での主要7カ国首脳会議(G7サミット)を9日午前で切り上げ、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談のためシンガポールに直行する。
G7サミットは8、9両日開かれる。米国と親しい同盟国は、米国のイラン核合意とパリ協定からの離脱に加え、米鉄鋼・アルミニウム輸入関税にも反発しており、トランプ大統領に非難が集中する可能性がある。
サンダース米大統領報道官の7日の声明によると、トランプ大統領は現地時間9日午前10時半(日本時間同日午後11時半)で首脳会議を退席し、残りの討議はアイゼンスタット国家経済会議(NEC)副委員長が代理を務める。
予定より早めに出発することから、トランプ大統領がG7首脳と協議する時間は約24時間となる。トランプ大統領の退席後に行われるセッションは気候変動、クリーンエネルギー、海洋など。またG7外の国との会合や、サミット議長国カナダのトルドー首相による記者会見も予定されている。
マクロン仏大統領は関税など主張が分かれる問題で進展が見られなければ、共同声明に署名しないと警告している。欧州連合(EU)はG7サミットの結果に引き続きあまり期待していないと表明している。
トランプ大統領と北朝鮮の金委員長との最初の首脳会談は12日に予定されている。(ブルームバーグ)
(2018/6/9 08:00)