[ 政治・経済 ]
(2018/6/13 17:30)
トランプ米大統領のチームが12日の米朝首脳会談に合わせ、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長のために動画を制作していた。動画冒頭には「デスティニー・ピクチャーズ」の作品ということしか示されず、しかもシンガポールの「カペラホテル」での上映は最初に朝鮮語で行われ、居合わせた記者たちは戸惑うばかりだった。
記者団は首脳会談を終えたトランプ大統領の会見を待っていたのだが、動画については何の説明もなかった。この動画を作ったのは北朝鮮なのか、韓国なのか、それともシンガポールなのか。
「われわれが作った」と言ったのはトランプ大統領だった。記者からの質問に答えたのだ。「気に入ってもらえればいい。私は良いと思うし、見て十分楽しめる。英語と朝鮮語で制作したんだ。きょう彼に見せたよ。実際に会談中に、会談の終わりに向けて見せたんだ。気に入ってくれたと思うよ」というのがトランプ大統領の答えだった。トランプ大統領によれば、この動画は金委員長と委員長の側近に「iPad(アイパッド)」と「カセット」で見せたという。
金委員長の反応は不明。動画は米国家安全保障会議(NSC)が制作したとNSCのギャレット・マーキス報道官が電子メールで説明している。(ブルームバーグ)
ホワイトハウスの公式facebookで公開された動画
(2018/6/13 17:30)