大阪北部地震／全国に物流の影響 関西域内、半日以上の遅延

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  地震で陥没した大阪府高槻市内の道路（18日、時事）

大阪府北部で１８日朝に発生した地震は、休み明けの通勤や物流を直撃した。関西の交通は半日以上まひ。朝のラッシュ時間帯に、郊外から大阪市中心へ向かう鉄道通勤客は、車内や途中駅で足止めを余儀なくされた。代替交通が見つからず、出社できない人も多く、混乱は終日続いた。

地震直後、ＪＲや私鉄各社は安全確認のため、多くの路線で運転を見合わせた。近郊のターミナルでは列車を降りた客が、会社に向かおうとバス停やタクシー乗り場に列を作った。各所で鉄道施設が被災しており、大阪メトロ御堂筋線など一部路線の復旧は１９日以降にずれ込みそうだ。

東海道新幹線は大阪市内の電力設備が被災した。昼すぎに運転を再開したが、ダイヤの混乱は全区間に波及。山陽新幹線も夕方までに運転を再開した。

航空は伊丹空港ターミナル施設が被災。滑走路の安全を確認して関西、伊丹の両空港は速やかに正常化した。市内からの交通アクセスがまひし、航空会社は出発時間の遅延や、欠航などで対応した。

物流の影響は全国におよんでいる。関西の高速道路網は地震発生後に全線を閉鎖。昼すぎに通行止めは解除されたが、関西の域内物流や発着便、東西間の幹線物流に半日以上の遅延が発生している。

ＪＲ貨物は、ＪＲ西日本が広範囲に運転を見合わせたことから、長距離列車１００本以上を運休する。大阪貨物ターミナル駅（大阪府摂津市）で駅構内や機関区施設が被災しており詳細を調査中だ。