[ ICT ]
(2018/7/26 16:30)
米フェイスブックのが25日発表した4-6月(第2四半期)決算によれば、売上高や1日当たりのユーザー数平均がアナリスト予想を下回った。プライバシーやコンテンツを巡る不祥事を受けて、ユーザー離れの初期の兆候が出ている。デービッド・ウェーナー最高財務責任者(CFO)はアナリストとの電話会議で、売上高の伸び鈍化が年内いっぱい続くとの見通しを示した。ピボタル・リサーチ・グループのアナリスト、ブライアン・ウィーザー氏は「フェイスブックの中核的なプラットホームは下降基調にある」と述べた。
25日の同社発表資料によると、売上高はモバイル広告収入を追い風に42%増の132億ドル(約1兆4700億円)に達したが、アナリスト予想(133億ドル)に届かなかった。売上高がアナリスト予想を下回ったのは2015年以来となる。
ウェーナーCFOは電話会議で第3、第4四半期共に売上高の伸びが減速し、前の期を一桁台後半のポイント下回るとの見通しを示した。17年第3、第4四半期の売上高は前年同期比でともに47%増だった。
同社によると、6月の1日当たりのアクティブユーザー数(DAU)は14億7000万人で、ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均の14億8000万人を下回った。米国とカナダのユーザー数は1億8500万人と横ばいだったが、欧州で2億7900万人に減少した。全体でのDAUは前年同月比で11%増えた。
同社はモバイル広告分野でアルファベット傘下のグーグルと並んで引き続き優位にある。フェイスブックによると、広告全体に占めるモバイル広告の割合は4-6月期に91%と、前年同期の約87%から上昇した。一方、4-6月の純利益は51億1000万ドル。従業員数は6月末時点で3万275人と、前年同月比47%増加した。(ブルームバーグ)
(2018/7/26 16:30)