[ ロボット ]
(2018/11/27 07:30)
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は産業用ロボット部門のコマウについて、15億-20億ユーロ(約1930億-2580億円)での売却の可能性を含む幾つかの選択肢を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
同関係者によると、コマウについての戦略的見直しは初期段階で、最終決定は下されていない。検討が非公開であることを理由に匿名を条件に語った。売却する場合のプロセスは来年早い時期に始まり得るという。産業用ロボットのほか自動製造システムを手掛けるコマウに対しては、中国勢が買い手候補として名乗りを上げる可能性があると別の関係者は話している。
コマウ売却となれば、マイク・マンリー新最高経営責任者(CEO)の下では2回目の主要な事業再編となる。マンリー氏は7月、前任のセルジオ・マルキオンネ氏が亡くなる数日前にCEOに就任。その後、自動車部品部門マニエッティ・マレリをプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社KKR傘下のカルソニックカンセイに62億ユーロで売却することで合意した。
フィアットの広報担当者はコメントを控えた。(ブルームバーグ)
(2018/11/27 07:30)