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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/11/27 07:30)
EV・自動運転に経営資源集中
【ニューヨーク、ワシントン=時事】米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は26日、米国とカナダの計5工場について、来年中に稼働停止すると発表した。主力の米新車市場でセダン離れが鮮明となる中、生産体制を抜本的に見直す。
同日公表した、2020年末までに計60億ドル(約6800億円)のコストを削減する計画の一環。同社はホワイトカラー従業員を幹部職も含め15%削減する方針も明らかにした。
次世代の移動手段として期待される電気自動車(EV)や自動運転車の開発競争が激化する中、経営資源をこれらの新技術に集中させ、長期的な成長につなげるのが狙い。
発表によると、「シボレー・クルーズ」など主にセダン車種を組み立てる米ミシガン州デトロイトとオハイオ州ウォーレン、加オンタリオ州オシャワの3工場で生産を打ち切る。また、基幹部品のトランスミッション(変速機)を生産する米2工場も稼働停止する。5工場の従業員は計6700人に上る。
一方、大規模な再編計画には反発も広がっている。全米自動車労組(UAW)は「GMの無神経な決定は従業員に大きな打撃を与える」と批判し、法的措置も辞さない構えを示した。トランプ米大統領も記者団に対し、「気に入らない」と語り、GM経営陣に不満を直接伝えたことを明らかにした。
(2018/11/27 07:30)