[ オピニオン ]
(2018/12/19 05:00)
初めてのカオニャオ・マムアンにびっくり。プー・パッ・ポン・カリーは指を汚し、歯が痛くなりつつもかじりついておいしさに感動した。なんだかかわいらしい名前。分かる人には分かるだろうがタイ料理のメニューだ。
前者はデザート。塩味に炊いたもち米にマンゴーを添えてココナツミルクをかけてある。後者はカニのカレー。濃厚なカニ肉のうまみに、ふわふわに炒め合わせたたまごが絶品。いずれも先日取材で訪れたタイで初めて食べた。
タイ料理が日本でも一般的になり始めたのはいつくらいのことか。最初に知ったメニューは、トムヤムクンだったような気がする。酸っぱくて辛い、海老の入ったスープ。独特のバランスの上で成り立つ味わいに驚いたものだ。
最近では、パクチーが市販の食品にも一種のブームのように使われたり、現地産のレトルト調味料やインスタント麺が簡単に手に入るようになったりと、タイ料理の味覚は日本人にとってすっかりおなじみになってきた。
だが、まだまだ現地には知らないおいしさがありそうだ。なによりも、町の庶民的な食堂でも味のレベルが高い。印象に残ったのは仕事の中身よりもマンゴーやカレーの風味だったとは、複雑な気分ではある。
(2018/12/19 05:00)