[ 政治・経済 ]
(2019/1/12 08:30)
【ワシントン=時事】トランプ米大統領は11日のツイッターで、IT技術者など高度技能を持つ人を対象とした「H-1B」ビザを保有する在米外国人について、在留を保証するとともに「米市民権獲得の可能性も開ける」と表明した。不法移民の流入阻止や合法移民の規制強化を進める中でも、専門知識や技能を持つ外国人に関しては積極的に受け入れる姿勢を示した。
トランプ氏は投稿で、H-1Bを保有する外国人に関し「(手続きを)簡素化し滞在を確実なものとする変更」が近く行われると説明したが、具体的内容には触れなかった。その上で「才能と高度技能を持つ人々が、米国でキャリアを追求することを後押ししたい」と書き込んだ。
トランプ政権は、メキシコ国境の壁建設や不法移民の摘発強化に加え、永住権(グリーンカード)発給対象者の一部をくじで選ぶ制度の廃止を主張。中南米などから来る貧しい移民希望者を締め出すのが狙いとみられている。
政権は一方で、米国人労働者の保護を名目に、H-1Bなど就労ビザ発給の審査も厳格化。外国人技術者に依存するIT業界から、優秀な人材の流出につながりかねないと懸念する声も上がっていた。
H1-B holders in the United States can rest assured that changes are soon coming which will bring both simplicity and certainty to your stay, including a potential path to citizenship. We want to encourage talented and highly skilled people to pursue career options in the U.S.
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2019年1月11日
(2019/1/12 08:30)