【電子版】英ダイソン、本社をシンガポール移転 創業者は筋金入りのEU離脱派

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  英ダイソンの創業者ジェームズ・ダイソン氏（18年10月、パリ＝AFP時事）

【ロンドン＝時事】英電機大手ダイソンは本社をシンガポールに数カ月以内に移転する方針を決めた。英メディアが22日一斉に報じた。英国の欧州連合（EU）離脱をめぐり、創業者のジェームズ・ダイソン氏は筋金入りの推進派として知られ、同社の「英国からの離脱」に衝撃が広がっている。

　報道によると、ローワン最高経営責任者（CEO）は記者団に、本社移転は急成長するアジア市場に拠点を移すのが狙いで、「EU離脱とは関係ない」と断言した。

　ダイソンは独創的な掃除機や扇風機で知られる。シンガポールには電気自動車（EV）の生産施設も建設する。

　ダイソン氏は2016年のEU離脱の是非を問う国民投票で離脱を訴え、「合意なき離脱」も辞さない強硬離脱派の代表的人物。それだけに本社移転は「英政府への逆風」（ブルームバーグ通信）と受け止められている。