[ ICT ]
(2019/2/5 10:00)
クラウド型人事管理ソフトを手掛ける米アルティメット・ソフトウエア・グループは4日、プライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンドのヘルマン&フリードマン・キャピタル・パートナーズ率いる投資家連合に約110億ドル(約1兆2100億円)相当で身売りすることで合意したと発表した。
発表によると、アルティメットの株主は保有1株当たり現金331.50ドルを受け取る。これは先月30日間の同社株価平均を約32%上回る水準。4日のアルティメット株は20%上昇した。
アルティメットを1990年に創業したスコット・シェル氏は、現在の経営陣とともに会社に残る。同社は採用から退職まで従業員との関係を管理する。給与や福利厚生を管理する基本パッケージに加え、従業員1人ひとりの単位の契約で人事全体を網羅する分析ツールを含むソフトも提供する。
ジェフリーズのアナリスト、サマド・サマナ氏は給与・人事管理ソフトについて「投資先として非常に魅力的な分野だ。顧客の高い定着率など魅力的な特徴を備えている。どの企業も人件費を必要としており、極めて大きな市場だ」と指摘した。(ブルームバーグ)
(2019/2/5 10:00)