[ オピニオン ]
(2019/2/6 05:00)
2月6日は「海苔の日」ということをご存じだろうか。語呂合わせが関係するわけでもなさそうだ。全国海苔貝類漁業協同組合連合会(全海苔漁連)が1966(昭41)年に制定した。701年に制定された日本最古の成文法典である『大宝律令』にまでさかのぼる。
同書によると、29種類の海産物が租税としておさめられ、そのうち8種類が海藻で、海苔がその一つとして表記されているという。海苔が産地諸国の代表的産物として、大変貴重な食品だったことがうかがえる。
全海苔漁連は、こうした史実に基づき、『大宝律令』が施行された大宝2年1月1日を西暦に換算すると、702年2月6日となるため、この日を「海苔の日」と定めた。
そのまま食べても、おにぎりに巻いても、佃煮にしても、パンにのせても美味しい。味噌汁に入れても、そばにかけてもひきたつ。ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なスーパー食材で1日に2枚程度食べると体に必要な栄養素がたっぷりとれるとされる。
一昔前は、贈答品と言うと、海苔は頭に浮かぶ商品だった。最近は、価値観の多様化もあって、葬儀や法事の引き出物として、扱われる程度。日本が世界に誇る食材にあらためて注目したい。
(2019/2/6 05:00)