[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】米ボーイング、「737MAX」ソフト修正で説明会 週内にも当局提出へ

(2019/3/28 05:00)

  • 「MCAS」の仕様変更などソフトウエア改修について説明するボーイングの製品戦略・開発担当副社長のマイク・シネット氏(27日、ワシントン州レントン=ブルームバーグ)

【シカゴ=時事】米航空機大手ボーイングは27日、新型旅客機「737MAX」の墜落事故が相次いだことを受け、ソフトウエアを改良し、操縦士の訓練内容も拡充すると発表した。機体の失速を自動的に防ぐ「MCAS」と呼ばれるシステムの仕様を変更する。週内にもソフトの修正などに関する計画を米連邦航空局(FAA)に提出する見通し。

 ボーイングは27日、航空会社の操縦士や技術者、規制当局者らを対象とした説明会をワシントン州レントンで開催。米メディアによると、シネット副社長は「業界での信頼を回復するため、世界中の顧客や規制当局者に協力している」と述べた。

  • レントン工場で組み立てられる737MAX型機(27日、ワシントン州レントン=ブルームバーグ)

 同社はMCASに関し、機体の角度を計測する二つのセンサーの数値がほぼ一致した場合にのみ作動するよう仕様を変える。これまで一つのセンサーの数値を基に作動してきたが、昨年10月にインドネシアで起きた墜落事故は、このセンサーの不具合で誘発された可能性が取り沙汰されている。

 センサーの数値の差が一定水準に達した場合、MCASは機能しなくなり、操縦士に異常を警告する。操縦士には、このシステムの機能や問題発生時の停止方法などで理解を深めてもらう。ソフトはFAAの承認後、航空各社に提供されるという。

(2019/3/28 05:00)

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