[ ICT ]
(2019/4/18 09:00)
グーグルとアップルは動画共有アプリ「ティックトック」の配信停止を求めるインドの裁判所命令に従った。事情に詳しい関係者が明らかにした。
不法コンテンツ懸念を巡り当局が最高裁判所の判断を受けて両社のアプリストアにティックトックの削除を求めていたもので、同アプリを所有する中国のバイトダンス(字節跳動)にとって最も有望な市場の1つであるインドでの事業展開で打撃となる可能性がある。
インドの州裁判所は、子どもたちにとってポルノなど有害なコンテンツがあるとして連邦政府にティックトックを禁止するよう要請。バイトダンスは異議を申し立て、争っていたが、最高裁は同社の主張を退けた。
アルファベット傘下のグーグルはコメントを控えた。アップルもコメントしなかった。匿名を条件に述べた関係者の1人によれば、裁判所の判断は今後、インド国内でティックトックをダウンロードすることを禁じるもので、すでにこのアプリを使っている利用者は対象外だという。
バイトダンスの広報担当者はアプリストアの決定についてコメントを控えたが、この係争は続いていると説明。「インドの司法制度を信頼しており、インドの月間アクティブユーザー1億2000万人が歓迎する結果になると楽観している」と述べた。
グーグルのインド向けアプリストアからティックトックが削除されたことはロイター通信が先に報じていた。(ブルームバーグ)
(2019/4/18 09:00)