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[ 商社・流通・サービス ]
(2019/5/12 05:00)
配車サービス最大手の米ウーバー・テクノロジーズは10日、ニューヨーク証券取引所に上場した。取引初日の終値は41.57ドルと、新規株式公開(IPO)価格の45ドルに比べて7.6%安となり、時価総額は前回私募方式で資金を調達した際の評価額から低下した。低調なデビューは今年見込まれる注目企業のIPOや、ライドシェアリング業界の将来に暗い影を落とした。
ウーバーの初値は42ドル。終値で換算した時価総額は697億ドル(7兆6600億円)。トヨタ自動車から出資を受けた昨年8月の資金調達では、同社は約760億ドルと評価されていた。
ダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は同証取でのインタビューで、米国と中国との貿易摩擦が同社株価のさえないパフォーマンスの一因だと述べた。しかし、米中の全面的な貿易戦争は回避できるとの楽観論が再び浮上したことから米国株が落ち着きを取り戻したのに対し、ウーバー株は引けにかけて値を下げる展開になった。
同社の株式上場は、年内のIPO実施に向けて準備を進めているペロトン・インタラクティブやスラック・テクノロジーズ、ウィーワークといった企業の注目を集めたことは間違いない。
ウーバーは9日、IPO価格を仮条件レンジ(44-50ドル)の下限に近い1株当たり45ドルと発表。1億8000万株を売り出した。ブルームバーグのデータによると、同社のIPOは米国史上9番目の規模で、2014年のアリババ・グループ・ホールディング以来の水準。(ブルームバーグ)
(2019/5/12 05:00)