[ ICT ]
(2019/6/20 11:00)
米フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)は19日、同社が計画している仮想通貨の「導入はかなり先」だと述べた上で、政策当局者が既に精査を準備し、米議会も来月公聴会を予定しているとことを認めた。
サンドバーグCOOは19日、フランスで開かれたカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルでブルームバーグ・テレビジョンのインタビューに応じ、「規制当局は懸念を抱いている」と認めた。「われわれは既に当局と会っている。なすべきことが多いのは承知しているが、今回は参加と協力を求めるロードマップについて当社の意向を発表したものだった」と説明した。
フェイスブックは18日、法定通貨や国債などに裏付けられる「ステーブル(安定)コイン」の一種である「Libra(リブラ)」を導入する計画を発表した。1年以上前にスタートし27社が協力する同プロジェクトは、欧米の政治家からすぐに批判を受け、米議員らは適切な監視を受けるかどうかを疑問視。フランスのルメール財務相はマネーロンダリング(資金洗浄)とテロ資金調達を懸念していると述べた。
上院銀行委員会は19日の声明で、7月16日の公聴会で「フェイスブックが提案するデジタル通貨とデータのプライバシーに関する検討」に焦点を当てることを明らかにした。
フェイスブックはリブラについて、少なくとも年内の導入は想定していない。サンドバーグ氏はこれほど早い段階で発表したことについて、「厳しく規制された分野であることは承知している。関係者と協議し、会談する必要があり、それをわれわれは実行している。その後に導入することになる」と語った。(ブルームバーグ)
(2019/6/20 11:00)