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[ 商社・流通・サービス ]
(2019/6/24 10:00)
【パリ、シンガポール、北京=ロイター時事】フランスの小売り大手カルフールは23日、中国法人の株式80%を6億2000万ユーロ(約7億ドル)で、中国家電量販大手の蘇寧易購に売却することで合意したと発表した。合意には残り20%の株式売却の機会に関する内容も含まれており、カルフールは中国市場から完全に撤退することになる。
カルフールは1995年に中国に進出したが何年もの間、事業の再生に取り組んできた。地元企業や好調なオンライン市場との激しい競争を受けて、2018年の売上高は5.9%減の41億ユーロ(46億6000万ドル)と低迷していた。
蘇寧易購は深セン証券取引所に23日提出した文書で「株式の取得によりブランド力を強化し、急速に変化する分野においてマーケティング能力や食品品質管理、供給網の管理を強化することができる」と指摘した。
カルフールの広報担当者は「(中国IT大手の)騰訊(テンセント)と2018年1月から(カルフール・チャイナの)過半数に満たない株式の売却をめぐって協議を行っていたが打ち切った」と説明。「ただ、テンセントとの戦略的な事業提携は維持される」とした。
買収総額は債務も含めて14億ユーロ(15億9000万ドル)で、規制当局の承認を経て2019年末に完了する見込み。
(2019/6/24 10:00)